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2021.10.05 MASHIMO & CO

『生地の宝石』カルロリーバ探訪 大和屋シャツ店

真下商事では約20年にわたりカルロリーバの生地を輸入代理店として扱ってきました。

カルロリーバは、1871年創業と歴史のあるイタリアのファブリックメーカーで宝石と呼ばれる世界最高峰の生地を作り続けています。
生地はエジプトで厳選されたコットンを、水の綺麗なスイスで紡績します。
出来上がった糸はすぐに使わず半年以上湿度管理された倉庫で保管し、熟成された糸を旧型のシャトル機を使用し低速で織り上げて完成していきます。
これだけの時間をかけ丁寧に生産しているからこそ流通量が極端に少なく、『生地の宝石』と呼ばれる所以となっています。

今回はお付き合いさせて頂いている販売店様にカルロリーバのリアルな魅力を伺いしました。
是非ご覧ください。





今回は創業145年を迎える銀座のシャツ店【大和屋シャツ店】代表取締役石川社長にお話を伺った。
世界中の一流生地が揃う大和屋シャツ店では、一体のどのような生地が好まれているのでしょうか。
ワイシャツの語源をつくった日本屈指のオーダーシャツ店大和屋シャツ石川社長の考え方に触れることで 未だ謎の多いカルロリーバの真の魅力をお伝えしていきたい。







カルロリーバとの出会いは30年以上も前から


驚くことに石川社長とカルロリーバの出会いは30年ほど前まで遡る。
石川社長が入社した頃にはすでにカルロリーバの生地は扱っていたそうだ。
カルロリーバの生地がメンズ雑誌などメディアに多く取り上げられるようになったのが2010年代頃から。
その何十年も前から大和屋シャツ店ではカルロリーバの生地を日々扱い、お客様へ提案されていたのかと思うと感服するばかりだ。






一つ大事なこと


カルロリーバの代表的な生地の一つ【ボイル】。
糸にひねりを加え、ハリを持たした細い糸を「ボイル糸」と言い、その糸を使用した生地がボイル生地。
しゃりっとした肌触りと通気性が特徴で一般的には夏用のシャツ生地とされている。
石川社長は「一つ大事なことっていうのが、ボイルは非常に薄手、通気性が良い。一般的に生地は薄い=弱いと言われている。ところがみんな今日も着ているが、強撚糸加工しているのでカルロリーバのボイル生地は薄くて強い。 夏だけではなく年間通して着用できる」と語って頂いた。
長くカルロリーバを扱い、実際に何着も着てきた石川社長だからこそ一般的な概念を超える言葉の力がある。







別注生地


カルロリーバの生地は旧式の織機で織られる。
昔ながらの旧織機が数台残っていて、その織機は90センチ幅。
当然のことながら生産量は極端に少なくなる。
時間をかけて織られた生地は柔らかさ、風合いが抜群に良い。

大和屋シャツ店でのカルロリーバの別注生地は3年前からのお取り組み。
お見せすることが出来ず残念だが、所有されている膨大な過去アーカイブを見ながら、「これの綿麻バージョンで色を置き換えて。こういう柄やりたい。おしゃれ、着たいな。過去のリーバはしびれちゃう柄があった。柄に特徴がある」とお話し頂いた。
大和屋シャツ店にしかない別注カルロリーバの生地。
是非たくさんの人に着てもらいたい。












大和屋シャツ店 石川成実社長

お問い合わせ先
〒104-0061 東京都中央区銀座6-7-8
TEL. 03-3571-3482 FAX. 03-3571-3322
OPEN.11:00-CLOSE.19:30





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